星がまたたく理由

「明るさそのもの」は変化してない

夜空に浮かぶ恒星を眺めていると
星が「瞬く」ことはご存知だと思います。

この、またたきという現象は一体どのようにしておきるのでしょうか。

実は地球の外に出て宇宙空間から星を眺めた場合、
星が瞬くことはありません。

なぜかというと
星の瞬きの秘密が地球の大気にあるからです。

空気は温度によって体積が変化し密度が変わります。

密度が違う空気の境界では光が屈折します。

そのため、
観察している人の目に届く光量は変化します。

これが星のまたたきの正体です。

惑星はなぜ瞬かないのか

実は惑星は瞬くことがないのをご存知でしょうか。

シリウスなどの明るい恒星は顕著に瞬くのに対し、
同じく明るい天体である惑星たちは瞬きません。
一体なぜでしょうか?

それは惑星が面光源であるためです。

肉眼で確かめるのは難しいのですが、
惑星たちは(見かけ上)ある程度の面積を持っています。

そのため多少、光の屈折が起こっても
観察している人の目には
しっかりと光が届くため瞬かないのです。
(単純に光が強いのも理由の一つです)

恒星は瞬くのに対し、惑星は瞬かない

これを覚えておけば
明るい恒星と、惑星
見間違えずに済むかもしれません笑

ちなみに

簡単に惑星と恒星の見かけ上の大きさ(視直径)の違い
を確かめることができます。

外に出て
見かけ上細い電線を見つけてください。
できるだけ遠くにある電線が良いです。

そして、星と電線が重なるよう
自分の体を動かしてみてください。

まずは、惑星に対してやってみましょう。
十分に細い線であれば、惑星を隠すことができないはずです。
線が重なった時に、少し暗くなることはあっても完全に光が消えないはずです。
(消えてしまうとすれば線が太すぎる)
これは惑星が面光源であるためです。

一見、点のように見える恒星ですが、電線などの十分細い線を理由することで、
ある程度の面積があることを確かめられるのです。

同じことを、恒星に対してやってみましょう。
今度は、光が全く見えなくなる瞬間があるはずです。
これは恒星が点光源であるためです。

恒星はあまりにも遠くにあるため、電線などと比較しても十分に小さいのです。

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記事情報

  • 投稿日:2020年5月2日
  • 最終更新日:2020年5月2日